2004年 はじめてのスウェーデン(その3)
カルマルのユースホステルで1泊して、今日はいよいよカペラゴーデンへ向かいます。
前日に教えて貰った通りバスの運転手さんに「カペラゴーデンまで行きたいので一番近くのバス停に着いたら教えて」と伝えたものの、本当に停まってくれるのか?はたしてどんな場所なのか不安でした。
走り出して15分くらいすると 昨日駅で聞いた通り大きな橋を渡りエーランド島へ。
周りの景色を楽しむ余裕など一切ありません・・・。ただ「本当に辿り着く事が出来るのか?」とだけ思っていました。
エーランド島に入りしばらくすると少し大きな街に。「きっと、この近くに違いない。学校があってもいい雰囲気だし」と思っても運転手さんはいっこうに「ここだよ」とは言ってくれません。
街を過ぎたその先は一気に田舎道になり、「忘れられたわ・・・きっと」。そんな気分になります。 さらに20分くらいバスに揺られると辺りはのどかな平原とたまに見える集落の連続になってきました。
カルマルの街やエーランド島の風景。数年後には「愛着のある一生忘れる事のない風景」になるのですが、この時の僕にとっては 初めて訪れた国の有名な観光地でも無い しかも、目的地がそこにあるかも分からない「ただの見知らぬ土地」になっていました。
不安がピークに差し掛かった頃、停まったバス停で運転手さんが「カペラゴーデンはこの先の坂道を下りて行けばいいよ」と一言。「ありがとう」と伝えて降りたバス停の横には「Capellagården」と書かれた標識が。カルマルから1時間弱の短い時間だったのに とても長く感じたのを覚えています。
カペラゴーデンはここにあったのかぁ・・・
続く。