改装日記 ①
2015年秋。工房とショールームを一緒にする為の引っ越しを決めて数ヶ月。少しずつ改装を進めています。
古い納屋なので、手を掛けねばならない場所が多くて思うように進みませんが、この半年を振り返りながら最近書けていなかった「日々のこと」。
改装を始める前の外観はこんな感じでした。
納屋の中。 写真に写ってる以外にもいろいろな物があって、まずはそれらの片付けをしなければなりませんでした。
当時、この先に迎える「苦労」を予想だにせず「なんて夢の膨らむ空間なんだろう!」と思い引っ越しを決意しました。
いざ改装に取り掛かると、まず片付けだけでも心が折れてしまう・・・。そんな始まりでしたが、季節は春。心地よい陽気を見方に付けて少しずつ進め始めました。
大まかに片付けが終わった頃には 夏の足音がすぐそこに聞こえていました。改めて見ると、いたる所が隙間だらけ・・・。土壁になっている部分は崩れ落ちています。
避けて来た現実を見て心が萎える・・・。そんな瞬間です。
まずは内側の壁を何とかしなくてはならないので、断熱材を入れながら板で新しい壁を作って行きます。
天井が高い納屋なので、一番高い所は約5メートル。片手に板、片手に工具を持ちながらハシゴに登っての作業。
素人仕事なので上手くは出来ませんでしたが 壁を張り終えた時は嬉しくて、軽い「燃え尽き症候群」になりました。
素人仕事で出来てしまった隙間や板の継ぎ目をパテで埋めた後は塗装。作業場なのですぐに汚れてしまうのは分かっているのですが、やはり色は欲しいのです。
ハシゴを登ったり降りたり、ペンキまみれになりながら塗装が終わった頃。 季節はすっかり夏になっていました。
改装を始めた頃から思っていた事。「作業スペースを作る」「小さくても良いからショールーム的な場所を作る」この2本柱を掲げていましたが、もう一つ薄らぼんやり考えていた事がありました。
「せっかく天井が高いのだから、どこかに図面など描ける事務所的なスペースがあったら・・・」。
夏の暑さにやられてしまったのでしょう・・・きっと。 ぼんやりとしたイメージだけで作業場の中に事務所スペースを作る事にしました。
近所の大工さんに教えてもらった「付け焼き刃」の知識で2階を作り始めました。
これが意外にも楽しくて2週間で一気に完成したのは やはり夏の暑さがそうさせたのでしょう。きっと。
本当に狭いスペースですが、作業の合間や終わった後。気持ちをリセット出来る場所になってくれたらいいなと思っています。
季節は秋に変わり、今は小さなショールームを作り始めています。