椅子。
ショールームの開設を12月1日(日)に決めました。
まだ細かい作業は残っていますが、ようやく、ようやく オープンする事が出来そうです。
ひょんな事からショールームを作ると決めた当初から 自分で制作した家具の他にも「きちんとしたモノ作り」を提案されている方の作品も展示したいと思っていました。その一つが「椅子」。
椅子の製作。オーダーでは今まで通り受けさせて頂いておりますが、定番品としての椅子は今のところ企画していなく どうしようかと悩んでいた折り「トモユキマツオカデザイン」さんと「momokraft」さんのご協力を頂き 椅子の取り扱いをさせて頂ける事になりました。
詳細はショールーム開設後「取り扱い商品のページ」を改めて設ける予定ですが、ここでは僕の主観を綴りながら少しだけ紹介させていただきます。
「トモユキマツオカデザイン」松岡智之さんデザインの「yule chair」。
「yule(ユール)」とはデンマーク語で「クリスマス」の意味。
そこに日本語の「緩やか(ゆるやか)」の響きも加え名付けられたそうです。
どの部材も曲面で施されたフォルムはまさに「ゆるやか」。素敵です。
側面から。
笠木(背板)に接する部分の「後ろ脚と前脚の距離が近い」と「後ろ脚が前方のみに伸びている」(多くの椅子は地面から座面までは前方、座面から背にかけては後方に伸びている)が理由なのか分かりませんが背中が収まる笠木の「浮遊感」が感じられ 一見、座った時の感じが想像出来ない程、座る前にワクワクしてしまうのです。(あくまでも僕の主観です)
「monokraft」清水徹さんデザインの「chair dcw」。
「日常に寄り添う椅子・空気のような静かな存在感」のコンセプトでデザインされた椅子で、無駄が無くシンプルな佇まいはダイニングでの食事や仕事をするのに最適です。
とても安定感のある「見た目」には理由があり、日々の生活の中では 立った状態で見下ろす事が多い椅子。4本の足が地面に対して垂直に伸びていると目の錯覚で下が窄んで見えます。その為、後ろ脚などは後方に広がっているのが通常ですが この椅子は後ろ脚・前脚共に前後方向に加え左右方向にも広がっているので(四方転びと呼ばれます)上から見下ろしても安定感があるのです。
特に前脚は ほんの僅かな広がり方で必要以上に強調せず「さりげない心遣い」を感じる、素敵です。
前後の脚を結ぶ「貫」と言う部材が座面に近くやや高めになっているデザインも好きな椅子です。
同じく「monokraft」清水さんデザインの「chair acw」。
通常のアームチェアーより幅が広く、食事の時のみならず 読書などにも対応出来る椅子です。
食事が終わった後、リビングのソファーに移りテレビなどを見てくつろぐ方もおられるでしょうし、そのままダイニングテーブルでコーヒーなど飲みながら読書をしたり談笑などされる方もおられるかと思います。後者の方には最適だと思います。
小柄な女性なら座面の上に「あぐら」もかけそうなくらい。男性でも斜に構えて隣の方と話す時などにも無理が無く リラックスしながら長時間座る事が出来る、そんな印象の椅子です。
側面から。
こちらの椅子も前後の脚共に「四方転び」。前脚の微妙な角度は気付かない程ですが、そこが「さりげなさ」だと思う訳です。(あくまでも僕の主観です)
正面から。
正面から見ると幅の広さが少し分かる感じです。
ショールームに置かせて頂ける事になった「3つの椅子」。書きたいことはまだまだ沢山あって尽きませんが
たくさんの人に座って頂きたいな。